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  • 執筆者の写真藤田真有

今後の展望


早いものでもう2月です。

明日は私の誕生日ですので、一つ年をとるわけですが

28歳ですと言い慣れたかと思えば今度は29歳になるのか。

まあいいや!

今週末は建国記念の日がありますので3連休です。

12日の夜は、新橋のアルテリーベ東京でのコンサートです。

トークもありますので、今プログラムを見ながら何を話すか考えたりしているところです。

さて、12月から今月まで、3ヶ月連続で1時間ほどのプログラムをやってきました。

それぞれ別々の、全く関係ないプログラムを。

12月はドイツリートを中心に。ドイツリートには華やかな曲もたくさんありますが、このプログラムでは質実剛健などっしりしたものがやりたくて

シューマンの女の愛と生涯を軸に、ブラームスの大曲Von ewiger Liebe、マーラーの角笛からコケティッシュな魅力もある3曲、そして日本初演じゃないか?という大好きなヒンデミットのモテット。

歌曲のみで構成する、しかも熱意100%!というプログラム。

大好きでした。

1月は、何年も前からやりたいと思っていた日本歌曲のみで構成したプログラム。

楽譜が廃盤となっており、限られた図書館等でしか手に入れることのできない早坂文雄のうぐひす。

どうしても歌いたくて、ドイツのケルンにある図書館に人を寄越したり、ツイッターで作曲家の方に楽譜を送ってくれるよう依頼したり、苦労して手に入れた楽譜で

グラーツのクラス演奏会で初演した際はものすごい反響でした。

修了試験でも歌いました。

そして、論文の一部で掘り下げた作曲家の伊福部昭のギリヤーク族の歌。

同じく論文でしっかり取り上げた山田耕筰の、風に寄せてうたへる春の歌。

大好きな歌たち。中田喜直の霧と話した 山田耕筰の曼珠沙華 小林秀雄の落葉松

新しく知った歌たち。木下牧子のしぬまえにおじいさんのいったこと 團伊玖磨のしぐれに寄する抒情

真剣に日本語と向き合った、そして心がふるえて紡ぎ出した音楽。

そして明々後日にアルテリーベで演奏する中で

私がやりたかった方向性である”東欧の歌曲”そして”サルスエラ”を披露します。

ロシア語のディクションを学んでから、美しいロシア語の曲を演奏する機会にもどんどん挑戦するようになり

もっと演奏したいなと思っていました。

他にもショパンのポーランド歌曲、ドヴォルジャーク、すごく素敵。

サルスエラは、AIMSマスタークラスでプエルトリコ人の先生に手ほどきを受けて以来、ずっと歌いたいと思っていたものです。

情熱的であっけらかんとしていて、強くて艶やか。

楽しい音楽です。

あとは、リストのペトラルカソネットを、満を持して披露します。

18歳、沖縄県芸に入学した年の4月、松田奈緒美さんが歌っていたソネット3曲を聴いて以来、歌うのが夢でした。

これまで何回か試したけど、時期じゃなかったのでレッスンでボツになっていました。

今ならきっと大丈夫!という段階にきたので、10年越しの希望が叶います。

今回のコンサートではBenedetto sia'l giornoを歌います。

そして3月は2つのコンクールにエントリーしています。

両方とも無事に音源審査が通ったので、その曲も練習しなきゃ。

そのうちの一つでは、ペトラルカソネットのPace non trovoを歌います。

もう1曲のI vidi terraもまた練習して、いつか3曲を連ねて演奏会で歌いたいです。

今後のコンサート企画は、今やってみたいのはざっとこういう感じ↓

・イタリア古典歌曲を歌う

日本じゃ声楽を始める時ここを通らずにはすまない、イタリア古典歌曲。

大学1年くらいまでは歌うけど、それ以降は難しい歌曲やアリアを課題とすることに関心が向いていく。

しかし、振り返ってみると、こんなに面白い音楽だったのか!と気づく。

そういう理由で、私は全音のイタリア古典歌曲集1を制覇するような、アマリッリだってマドリガーレ調の装飾をきらびやかにつけて歌うような、熱い演奏会をやりたい。

・ペルゴレージのスタバトマーテル

これを絶対やってみたいと思っている。これには私と一緒に歌ってくれるメゾソプラノが必要だ。

40分ぐらいなので、後半は宗教曲のデュエットやそれぞれアリアをやるのもいいと思う。

グラーツで、私よりスピント寄りのソプラノと一緒にいくつかデュエットをやった。それらがすごい面白かった!

私と一緒に歌いたいメゾソプラノさんがいれば絶対やりたい。

・ギタリストとの共演

これもグラーツの時に、スペイン歌曲をギター伴奏で歌ったのがすごくいい経験で。

楽しくて民族的で、そういう曲が大好き。

・チェロ8台と歌う ヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ5番

ギター版を歌ったんだけど、やはりチェロのオケで歌うのは格別な体験らしい。

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今までもひとつひとつ実現出来てるから、今後もチャンスを逃さず意欲的に企画物をやっていきたい。

まずは明々後日の月曜フレッシュコンサートをいいものにできるよう

最後の準備を頑張ります。



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